一眼レフで動画撮影をする際に持っていると便利なのが外付けタイプのモニター。カメラの背面モニターに比べて画面が大きくて見やすいうえに、表示解像度が高いのでより正確にピントを合わせられるのが強みです。
以前はプロ向けの特殊なアイテムという位置づけでしたが、最近は1万円台の手ごろなものも選べることもあって、気になっている人も増えているでしょう。
そこで今回は、外付けモニターを選ぶポイントやおすすめモデルも紹介。動画撮影を快適にしたいとお考えならぜひ参考にしてください。
一眼レフのモニターの選び方
- モニターの解像度で選ぶ
- 画面のサイズ(インチ数)で選ぶ
- HDMIやサンシェードなど機能性で選ぶ
モニターの解像度で選ぶ
モニターを選ぶ際には、表示解像度と入力解像度に注目します。
解像度が高いほど正確にピントが合わせられる反面、消費電力が大きくなる、価格が高くなるといったマイナス面もあります。
現在は、表示解像度が1920×1200ピクセルまたは1920×1080ピクセル、入力解像度は4K(3840×2160ピクセルまたは4096×2160ピクセル)が一般的となっています。
カメラの液晶モニターよりも大きな画面で見たい、カメラから離れた場所で見たいというだけであれば、やや低スペックの1280×800ピクセル表示やフルHD入力でも実用的でしょう。
画面のサイズ(インチ数)で選ぶ
画面のサイズは当然ながら大きいほど見やすいです。
ただし、サイズが大きければかさばるうえに重くなります。現在主流となっている5インチと7インチのものであれば、5インチなら200gを切るものもあるのに対し、7インチになると300g以上が普通。さらにバッテリーの重さも加わるので重量バランスや使い勝手に大きく影響するでしょう。
また、大きいほど消費電力も増えますし、なにより高価になりますから、大きければいいともかぎらないのです。
HDMIやサンシェードなど機能性で選ぶ
モニター選びには機能が十分かどうかもポイントとなります。
たとえば、ほかのモニターやレコーダーにも接続したいなら、映像出力用のHDMI端子が必須です。本格的に動画に取り組みたいなら、録画機能付きを選んだほうが有利となります。タッチ操作が可能かどうかなどが決め手になるかもしれません。
また、画面の明るさも要チェックです。野外で使うなら少なくとも1000nit以上の輝度がほしいですし、できれば日差しをさえぎるサンシェードもあったほうがいいでしょう。
一眼レフのモニターおすすめ10選
Accsoon
SeeMo
- iOS端末がモニターに
- フルHD録画にも対応
- 撮ってすぐシェアできる
iPhoneやiPadをモニター・レコーダーに変身させられるアクセサリーです。無料のアプリを使って静止画や動画の撮影が可能。動画記録はフルHD(1920×1080ピクセル)60fpsに制限されるものの、撮ったその場でSNSなどに投稿したり、少ない荷物で手軽にライブストリーミングできる便利さは見逃せません。ソニーNP-Fバッテリーを使うとLEDライトなどに電源供給も可能です。
OSEE
T5+ 5.5インチモニター
- 軽快な5.5インチモデル
- ジョイスティック操作
- LP-E6が共用できる
4K入力に対応した軽快モデル。タッチ機能はありませんが、ジョイスティックを使って快適に操作できます。その分価格が手ごろなのは魅力です。画面の輝度は1000nitとまずまず。付属のサンシェードを使えば野外での見づらさを軽減できます。バッテリーは標準的なソニーNP-Fタイプのほか、キヤノンLP-E6タイプも使えるので、キヤノン機をお使いの方には便利です。
Portkeys
PT6 5.2インチモニター
- フルHDのHDMI出力
- 便利なタッチ操作も可能
- LP-E6が共用できる
わずか170gの軽さの5.2インチモデル。4K入力に加えてフルHD出力にも対応しており、外部モニターを併用したい人にはありがたいですね。タッチ機能を備えているのでメニューなども直感的に操作できます。輝度は600nitとあまり高くはありませんが、野外での画面の見づらさを軽減できるサンシェードが付属。バッテリーはソニーNP-FとキヤノンLP-E6に対応しています。
FEELWORLD
LUT5 5.5インチモニター
- 3000nitの超高輝度
- 4K HDMI出力に対応
- タッチで操作しやすい
野外での撮影が多い人におすすめの超高輝度タイプ。サンシェードなしでも十分に見やすいのは心強いですね。4K入力に加えて4K出力も可能なので、外部機器との接続にも不便はありません。また、タッチパネルの感度がよく、操作性も良好です。ただし、画面が明るい分だけ消費電力も大きいので、多少重くなってもできるだけ大容量のバッテリーパックと組み合わせましょう。
ATOMOS
SHINOBI 5.2インチモニター
- プロ仕様の外部モニター
- 指紋がつきにくい画面
- 使いやすいタッチ操作
プロ仕様のレコーダー「NINJA V」と同じディスプレイを搭載したモデルで、画面には指紋がつきにくいAR(反射防止)コーティングがほどこされています。タッチ操作で呼び出せるさまざまな機能がわかりやすいと好評。画面の輝度は1000nitとやや低めなため、野外ではサンシェードがほしくなります。純正品は高価なのでSmallRig社製のものをケージとセットで買うのがおすすめです。
Neewer
F100 7インチモニター
- お手ごろ価格の大画面
- バッテリー/充電器が付属
- 薄さ17mmのスリムボディ
7インチの大画面ながら奥行き17mmのスリムさと2万円を切る手ごろさが魅力。表示解像度は1280×800ピクセル、入力解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)とスペック的には控えめ。輝度も450nitと物足りなく感じますが、大きな画面を見ながら撮れる快適さを味わってみたい方にはおすすめです。容量2600mAhのNP-Fタイプバッテリーと充電器が付属しているのも見逃せません。
ANDYCINE
C7 Lite 7インチモニター
- 手ごろな価格の実力派
- タッチ操作が使いやすい
- バッテリーと充電器付属
4K入出力に対応した大画面モデルです。表示解像度も1920×1200ピクセルと十分で、タッチ操作も可能。ピンチイン/アウトで拡大縮小などがおこなえます。そのうえ、NP-F550タイプのバッテリーと充電器もセットで実売価格は2~3万円台半ばと手ごろなのも見どころです。残念ながら画面の輝度は500nitともうひとつですが、サンシェードが付属しているので野外でも活用できるでしょう。
Desview
R7II 7インチモニター
- 2600nitの高輝度仕様
- 4K対応のHDMI出力
- LP-E6も共用できる
2600nitの高輝度を誇る大画面モデル。天気のいい野外でもサンシェードなしで画面がはっきり見えるのが魅力です。入力も出力も4Kに対応。外部機器との接続が必要な場合にも安心です。バッテリーはソニーNP-FタイプとキヤノンLP-E6が利用可能で、キヤノン機をお使いならカメラと共用できます。価格はやや高価になりますが、スペックから考えればお買い得でしょう。
ATOMOS
NINJA V+ 5.2インチモニター・レコーダー
- ハイエンドのレコーダー
- 8K・30P ProResRAW対応
- 多彩なアクセサリー
8K・30Pや4K・120PのProResRAW記録を実現したハイエンドのモニター・レコーダー。ワイヤレスでのライブストリーミングが可能な「ATOMOS CONNECT」や動画を記録するSSD「AtomX SSDmini」など、多彩なアクセサリーが用意されています。「SHINOBI」同様、画面の輝度が1000nitとやや物足りないのでサンシェードを用意するのがおすすめです。
Blackmagic
Design VideoAssist 12G HDR 5インチモニター・レコーダー
- SDカードに4K記録可能
- 野外でも見やすい高輝度
- 2つのバッテリースロット
プロユースのモニター・レコーダー。4K入出力に対応しており、SDカードまたは外付けSSDに4K・60P記録が可能です。タッチ操作も可能な画面の輝度は2500nitと明るいおかげで、天気のいい野外でも見づらさは感じにくいでしょう。高輝度なため消費電力が心配ですが、ソニーNP-Fタイプのバッテリーを2本同時に装着できるので長時間の連続撮影にも対応できます。