写真を撮ったらなぜかブレてしまう……なんて経験はありませんか?
写真がブレる原因はずばり「シャッタースピード」です。シャッタースピードを自由自在に使いこなせると、ブレない写真を撮れるだけでなく写真の表現の幅が広がります!
この記事では、カメラの基本操作であるシャッタースピードについて解説します。カメラ任せのオートで撮影しているひとは、ぜひシャッタースピードを操る撮影にチャレンジしてみましょう!
シャッタースピードとは
シャッタースピードは、カメラがシャッターを切るまでの速さです。
文字通り「シャッター」の「スピード」を表しているので、3大カメラ操作のF値やISO感度と比べると覚えやすいでしょう。
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、シャッタースピードを操作して光の取り込む時間を調整することによって、写真の明るさやブレなどを調節できます。
シャッタースピードの影響を受けるのは、主に以下の3つ。
- 写真の明るさ
- 写真のブレ
- 被写体の写り
シャッタースピードとの関係性を表にしてみると下のような感じです。
SSが速い | SSが遅い | |
明暗 | 暗い | 明るい |
ブレ | ブレづらい | ブレやすい |
被写体 | 止まる | 動く |
この特徴を理解しておくと、シャッタースピードをどのくらいに設定すればいいかわかるようになります!
とはいえ、文字で見ただけではわかりづらいと思います。
シャッタースピードを速くしたり遅くしたりしながら写真を撮って実践するのが、上達への近道です。
シャッタースピードの変わり方
ファインダーや液晶モニターを見ると、「1/100」や「1/2000」などの数字が画面に表示されていませんか?この数字がシャッターのスピードです。
被写体や周囲の環境によって変わりますが、手ブレするかどうかの境目は「1/125」といわれています。
そのため、カメラを手で持って撮影するときはシャッタースピードを1/250以上にすると、手ブレ問題が解決することが多いです。
シャッタースピードを変えるのはどんなとき?
1. 手ブレや被写体ブレを抑えたいとき
子どもや鳥など動きの激しい被写体をきれいに撮りたいときは、シャッタースピードを速くします。
シャッタースピードを上げるということは、シャッターがとじるまでの時間が短くなるということ。
瞬間的な部分を切り取るため、手ブレや被写体の動きを抑えた写真が撮れます。
2. 長時間露光をしたいとき
シャッターが遅くとじる「長時間露光」をしたいときは、シャッタースピードを遅くします。
シャッターを切るまでの光を1枚の写真に収めることができます。
道路を走る自動車のライトがわかりやすい例です。開始から終了までの動きのある写真が撮れます。
シャッタースピードを変えて撮影
シャッタースピードを自分で調節して撮影するには、撮影モードをシャッタースピード優先の「Tv」にします。
すべての設定を自分で調節するマニュアルモードと違って、シャッタースピードだけ自分で調節しながら撮影できるので、カメラ初心者にもおすすめのモードです!
シャッタースピードを使いこなそう!
- シャッタースピード=カメラが光を取り込む時間
- スピードが速いほど「ブレにくい」「暗い」
- スピードが遅いほど「ブレやすい」「明るい」
カメラとシャッタースピードの関係性を理解しておけば、手ブレしない写真はもちろんあえてブレさせる表現もできるようになります。
実際に何度も写真を撮りながら、シャッタースピードの感覚を身に着けてみましょう!