レンズフードの効果とは?メリット・デメリットや選び方のポイントも

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「レンズフードってどんな効果があるの?」「着けなきゃだめなのかな」と考えている人もいるかもしれません。

かさばるから、かっこう悪いからという理由で使わない人もいます。

でも、レンズフードにはレンズの性能が落ちないようにするという大事な機能があります。

また、レンズをトラブルから守るバンパーの役割もあるのです。

今回はレンズフードの効果とメリット・デメリット、レンズフードの種類などについて詳しく紹介します。

目次

レンズフードとは

「レンズフード」はレンズの前枠部分に取り付ける覆い状のアクセサリーです。日よけの意味合いで「レンズシェード」とも呼ばれるほか、短く「フード」とも言います。

以前は金属製やゴム製のものが主流でしたが、最近はほとんどがプラスティック製に変わりました。そのほか、軽量化の目的でカーボンファイバーを使ったものもあります。

交換レンズに同梱されている場合、別売となっている場合がありますので、購入時にはしっかり確認しておきましょう。

レンズフードのメリット

  • 雨や砂埃からレンズを守る
  • 撮影時のフレア・ゴーストを防ぐ
  • 衝撃からレンズを守る

雨や砂埃からレンズを守る

レンズフードには雨などの水滴、砂埃やチリといったゴミから交換レンズを守る効果があります。

レンズの前玉(外側から見えるガラス部分)に水滴が付着すると、画面の一部がゆがんだりにじんだりなど、写りに悪影響を与えます。天気が悪い日や滝の近く、風が強い日の海辺などで起きやすい問題です。

また、レンズには砂埃などのゴミも大敵です。前玉に付着したゴミはサイズによっては影として画面に写り込むだけでなく、画質にも影響します。

ほかにも、砂埃が付着しているのに気づかずに前玉を拭いた結果、前玉を傷つけるトラブルもありえます。クリーニングクロスなどで砂埃をこすりつけることになるからです。

レンズフードを正しく装着しておくと、前玉への水滴やゴミなどの付着を減らせます。そのため、写りへの悪影響やレンズ自体へのダメージを軽減できるのです。

撮影時のフレア・ゴーストを防ぐ

レンズフードには、不要な光がレンズに当たらないようにしてフレアやゴーストを抑え、画質劣化を防ぐ役割も果たします。

天気のいい野外で撮ったときに、画面の一部または全体が白くかすむフレアや、円形や多角形の明るい像(ゴースト)が写り込むことがあります。どちらも太陽光やスポットライトといった強い光が前玉に当たっているのが原因です。

画面内に太陽やスポットライトを入れて撮る場合は避けられませんが、画面の外からの光のせいで発生するフレアやゴーストはレンズフードを使うだけで解消できます。

つまり、レンズフードを正しく使うことでクリアでシャープな写真が撮れるのです。特に天気のいい日の野外やスポットライトを使うイベントなどの撮影では欠かせないアイテムです。

衝撃からレンズを守る

レンズフードは、ぶつけたときなどのショックよけとしての機能も持っています。

たとえば山登りの際にレンズを岩などにぶつけると、傷がついたり壊れてしまう可能性もあります。

しかし、レンズフードを着けておくとぶつけたときのショックを多少なりとも吸収してくれます。その分、レンズが受けるダメージを軽減できるのです。

もちろん、レンズフードが傷ついたり壊れたりするかもしれませんが、レンズ本体がダメージを受けると場合によっては万単位の修理代がかかるでしょう。それよりはレンズフードだけを犠牲にするほうが安上がりです。

ただし、レンズフードを着けるとサイズが大きくなりますから、逆にぶつけやすくなるので注意が必要です。

レンズフードのデメリット

  • 室内では効果が薄い
  • バッグへ収納した際にかさばる
  • フラッシュを遮る可能性がある

室内では効果が薄い

レンズフードが大きな効果を発揮するのはおもに天気のいい屋外ですから、室内での撮影ではあまり意味がないと言えます。

ただし、スポットライトを使用するステージ撮影などの場合はフレアやゴーストが発生する可能性があるのでレンズフードを使うことをおすすめします。

ほかの人のカメラのフラッシュ光もスポットライトと同じくフレアやゴーストの原因になりえますから、やはり着けておいたほうがいいでしょう。

また、誤って前玉に触ってしまって指紋や皮脂で汚れてしまうトラブルも防ぎやすくなりますから、室内でもレンズフードを使うのが望ましいと言えます。

バッグへ収納した際にかさばる

レンズフードのいちばんの問題はかさばることです。

基本的にレンズ本体よりも太いので、その分どうしても場所を取ります。特にバッグに収納する際に収まりが悪くなります。

携帯時にも邪魔になりやすく、ものや人にぶつかる原因にもなります。

また、超望遠系のレンズの場合はレンズフードのサイズも大きくなりますから、風が強いとあおられやすくなるという問題もあります。

ほかにも、レンズフードの形状や材質などによっては、ほかの機材を傷つけてしまうおそれもありますので要注意です。

フラッシュを遮る可能性がある

フラッシュ撮影時に画面の一部が暗くかげってしまうことがあります。

これはフラッシュの光をレンズフードが遮ってしまうために起きる現象で、「ケラレる」「ケラレが起きる」などと言います。

ケラレは広角系のレンズでフードの径が大きいほど、またフラッシュの発光部の位置が低いほど起きやすく、特にカメラの内蔵フラッシュはレンズフードを外していてもケラレる場合があります。

フラッシュ撮影時はレンズフードを外しておくのが無難です。また、大切な撮影の前には必ずテスト撮影を行ない、ケラレが生じないかどうか確認しておくことをおすすめします。

レンズフードの選び方

  • レンズに適したレンズフードを選ぶ
  • レンズへの装着タイプで選ぶ
  • レンズへの装着タイプで選ぶ

レンズに適したレンズフードを選ぶ

レンズによって適合するレンズフードは決まっています。

新品のレンズであれば化粧箱や使用説明書にレンズフードの型番が記載されていますし、メーカーのウェブサイトでも確認できます。

適合しないレンズフードは、サイズが合わないか装着タイプが違うために取り付けられないのが普通です。もし、取り付けられたとしても短すぎて効果が足りない、または長すぎてケラレが起きる可能性が高いでしょう。

中古のレンズで純正のレンズフードの販売が終了している場合、汎用のネジ込み式レンズフードを購入することになります。

その際はレンズのフィルター径と、レンズのタイプ(広角・標準・望遠)が合致するものを選び、テスト撮影を行なってケラレが起きないことを確認しておきましょう。

レンズへの装着タイプで選ぶ

レンズフードの装着タイプ(取り付け方法)はおもに以下の3種類です。

  • ネジ込み式
  • カブセ式
  • バヨネット式

「ネジ込み式」はレンズのフィルターネジを利用して装着するものです。径さえ合えば取り付けられるので汎用性が高く、しっかり取り付けられるのもメリットです。ただし、着脱が面倒で外したフードが邪魔になりがちです。

「カブセ式」はレンズの先端部にかぶせるようなかたちで取り付けます。現在はほとんどが超望遠系のレンズ用で、逆向きにもかぶせられるため、あまりかさばらないのがメリットです。

現在の主流の「バヨネット式」はレンズ前枠の爪とフードの爪を噛み合わせるようにして装着します。着脱が容易で逆向きにも装着できるなどのメリットがあります。

レンズフードの形状で選ぶ

レンズフードの形状には以下の4種類があります。

  • 花型(花びら型)
  • 円筒型
  • 角型
  • ドーム型(フジツボ型)

「花型」はフードの前縁に切り欠いたような凹凸があるタイプで、横から見たときに花のように見えるのが特徴です。超広角〜標準系のレンズに多く使われ、フレアやゴーストの原因となる不要な光を効果的にカットできます。

「円筒型」は古くから使われているもので、現在も標準〜超望遠系のレンズに多く使われています。

「角型」も不要な光をカットする効果が高いタイプですが、構造が複雑になりやすいために割高な傾向となります。また、角が出っ張る分かさばるのも難点です。

「ドーム型」は穴の開いたキャップのような構造で、シルエットがコンパクトなのが特徴です。おもにパンケーキレンズと呼ばれる薄型のレンズに対応します。

レンズフードに関するQ&A

レンズフードの効果は?

不要な光をカットして画質劣化を防ぎ、ショックなどからレンズを保護します

レンズフードの役目は、レンズの性能に悪影響を与える不要な光をカットするほか、レンズを雨滴や砂埃、ショックなどから守ることなどです。

かさばるために邪魔ものあつかいする人もいますが、メリットも多いのでできるだけ着けたほうがいいアイテムだと言えます。

レンズフードの付け方は?

ネジ込み式やバヨネット式など、フードによって装着方法は異なります

レンズフードの取り付け方には「ネジ込み式」「カブセ式」「バヨネット式」などがあります。

それぞれに装着方法は異なりますが、どれもむずかしいものではありません。どなたでも簡単に取り付け、取り外しが可能です。

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