三脚を使った撮影をしていますか?
カメラを固定させる三脚には、一眼レフカメラやミラーレスカメラのみならず、ビデオカメラ・スマホなどを固定するタイプもあります。素材や雲台によって使い勝手も変わるため、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
- どんなときに三脚を使うのか
- 自分に合った三脚の選び方
- カテゴリ別のおすすめの三脚
この記事では、三脚の用途や選び方とおすすめ商品10選を紹介します。
一眼レフやミラーレスを支える三脚
三脚は、カメラで写真を撮る際の手ブレを抑えることができるアイテムです。カメラの底面にあるネジ穴と三脚を、雲台でつなげて固定します。
主な用途としては、次のようなシーンが挙げられます。
- カメラを固定して同じ構図で何度も撮影したいとき
- 星空などのシャッタースピードを遅くした撮影をしたいとき
- カメラマン自身が被写体となるセルフポートレートを撮影したいとき
三脚を選ぶときのポイント
ひとえに三脚といっても、種類はさまざま。
ここでは三脚の選び方について、3つのポイントを紹介します。
- 取り付けるカメラの種類で選ぶ
- 雲台の種類と特徴もチェック
- 高さ調節や耐荷重にも注目
取り付けるカメラの種類で選ぶ
三脚は、材質によって耐荷重が異なり、取り付けられるカメラが変わります。
どのカメラを取り付けるかを考えて、材質や用途が合った三脚を選ぶのが三脚選びのコツです。
カメラマン定番のアルミ三脚
一眼レフやミラーレスのカメラを固定できる、定番のアルミ三脚。
アルミニウム合金を使用した三脚で、大きさや重さ、価格などを幅広く展開しています。比較的安価な価格で購入できるので、カメラを始めたての初心者でも入手しやすいでしょう。
軽くて丈夫なカーボン三脚
材質にこだわったカーボン三脚。
カーボンパイプを使用していて、軽量でありながら丈夫で、三脚周辺を歩いたときの振動も伝えづらいという特徴があります。
旅行で使いやすいトラベル三脚
旅行先へ持って行くのが目的なら、旅行用のトラベル三脚がおすすめ。
カメラと三脚をつなぐ雲台部分を包むように折りたためる構造になっていて、コンパクトに収納することができます。
ビデオ撮影に最適なビデオ三脚
YouTubeなどでVlogを撮影するカメラマンも多い昨今では、ビデオ三脚も視野に入れたいところ。
ビデオ三脚についている雲台は、カメラを定速で動かす前提のつくりになっています。カメラを固定するだけでなく、動かしながら撮影する動画においては、ビデオ三脚を選びましょう。
スマホならスマホ用三脚
スマホで写真を撮影する人には、スマホ三脚がおすすめ。
ネジ穴がないスマホは、専用のホルダーを使って三脚に取り付ける必要があります。スマホ三脚であれば、はじめからホルダーが付属していて、軽い&小さいタイプが多いです。
スマホを装着することを前提としているため、耐荷重は1~2㎏程度が多く、一眼レフカメラのような大きくて重いカメラには対応していないケースも。
雲台の種類と特徴もチェック
自由雲台
自由雲台は、固定するためのノブが1つだけあり、ノブ1つだけであらゆる方向に調節することができます。向きや角度を瞬時に変えられるため、操作しやすいのが特徴です。
3Way雲台
3Way雲台は、カメラの上下・水平・回転と3つの方向を別々に変更できる三脚です。じっくり構図を決めたい人に向いています。
ビデオ雲台
カメラを動かしながら撮影できるビデオ雲台。カメラをスムーズに動かしながら、なめらかな動画を撮れる特徴があります。
高さ調節にも注目
三脚は、折りたたんだり収納していたりする脚の長さを変えることで、高さを調節できます。
三脚を使った撮影をする場合は、撮影者の目線の高さに調節できるものが良いでしょう。撮影時の腰や足かかる負担を軽減できるため、長時間の撮影もやりやすくなります。
初心者にもおすすめな三脚10選
ここからは、おすすめの三脚を紹介します。
- 一眼レフ・ミラーレス向け三脚6選
- ビデオ撮影におすすめの三脚2選
- スマホにおすすめの三脚2選
一眼レフ・ミラーレス向け三脚6選
Leofoto(レオフォト) トラベルカーボン三脚+自由雲台セット
脚を180°回転させてコンパクトに収納できるので、旅行にもぴったりな三脚です。脚を好みの角度に調整し、ローアングルでも撮影ができます。振動に強い10層カーボンチューブを使用し、見た目も美しく、耐久性も安心のデザインです。
材質 | – |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | 8kg |
高さ | 20cm~130cm |
重さ | 1.12kg |
ロック方式 | ナットロック方式 |
SLIK ライトカーボンE84 H
写真家・秦達夫氏のアイデアから誕生したカーボン三脚「ライトカーボンEシリーズ」。軽量ですが、パイプは十分に太く安定性も優れています。パイプ径28mmの中型三脚ながら、大型三脚の全高よりも高い2m越えのハイアングルでの撮影ができます。
材質 | カーボン |
雲台タイプ | 3way雲台 |
耐荷重 | 5kg |
高さ | 33~215cm |
重さ | 2.27kg |
ロック方式 | ナットロック方式 |
gitzo ミニトラベラー三脚 クラシック
優れた安定性が特徴の卓上三脚です。材質にこだわり、自重はわずか245g。気軽に持ち運びができます。アルミニウム製のスパイダーと雲台は強度に優れており、構造的な強度や三脚表面の保護加工など、屋外での撮影にも十分な耐久性を備えています。
材質 | アルミ・カーボン |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | 3kg |
高さ | 17.5 cm |
重さ | 0.245 kg |
ロック方式 | – |
Sachtler システムAce M
カウンターバランス機構を採用した、グランドスプレッダー付きの軽量アルミニウム製の三脚です。軽量、コンパクトなデザインで、あらゆるシーンに対応してくれるでしょう。グラスファイバー強化複合材料を使用し、滑らない表面と快適な質感を実現しています。
材質 | アルミニウム, グラスファイバー |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | 4.0kg |
高さ | 57〜173cm |
重さ | 1.7 kg |
ロック方式 | ナットロック方式 |
AOKA ミニ三脚 カーボンロングタイプ 3段
持ち運びに特化したミニ三脚ですが、ハイアングルでの撮影も可能です。重量はわずか500gと軽量でありながら、フラッグシップモデルと同様の10層カーボンを使用。細身ながら安定感のある造りです。アルカスイス互換規格の自由雲台とスマートフォンアダプターが付属しています。
材質 | 10層カーボンファイバー |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | 2.5kg |
高さ | 12~129cm (センターポール使用時) |
重さ | 0.35kg |
ロック方式 | – |
VANGUARD アルタプロ2プロ オーバーヘッド三脚
3段の軽量アルミ三脚です。滑らかな操作ができる3way雲台が付属しています。175cmのハイアングルを生かした撮影や、開脚角度を4段階に調節可能できるのでマクロでの撮影も可能です。六角形のセンターポールは振動に強く、安定感があります。
材質 | マグネシウムとアルミ |
雲台タイプ | 3way雲台 |
耐荷重 | 5kg |
高さ | 28~175.2cm |
重さ | 2.6kg |
ロック方式 | ツイスト |
ビデオ撮影におすすめの三脚2選
Manfrotto ビデオキット ツイン3段アルミ MSタイプ
小型軽量ビデオカメラに最適な、60mmハーフボールタイプのフルード雲台です。フルードドラッグシステムで、上下左右へ滑らかに位置を調節できます。サイドロック機能があり、カメラを上から入れられる構造で、スムーズに撮影が始められます。
材質 | アルミ |
雲台タイプ | ビデオ雲台 |
耐荷重 | 8kg |
高さ | 154 cm |
重さ | 3.56 kg |
ロック方式 | レバーロック方式 |
Velbon(ベルボン) 小型ファミリービデオ三脚 4段
粘性のある特殊なグリスにより、定速で滑らかな雲台の動きを実現したファミリーユースのビデオ三脚です。Velbonの「EXビデオシリーズ」の中でも小型最軽量で、気軽に持ち出せるのが嬉しいですね。カメラだけでなくスマートフォンでの撮影にも対応しています。
材質 | アルミ |
雲台タイプ | ビデオ雲台 |
耐荷重 | 3kg |
高さ | 46~155cm |
重さ | 1.16kg |
ロック方式 | レバーロック方式 |
スマホにおすすめの三脚2選
lapset 三脚 スマホスタンド 210cm
最大2m以上高く伸びるロングタイプのスマホ三脚スタンドです。軽量なので付属のケースにいれて持ち運びも楽々。上からの撮影、横からの撮影など、撮りたい角度に調節して撮影が可能です。自撮りや動画撮影など、さまざまな場面で活躍するでしょう。
材質 | アルミ |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | – |
高さ | 約70~約210cm |
重さ | – |
ロック方式 | レバーロック方式 |
Elecom スマートフォン用フレキシブル三脚
変形自在で設置場所を選ばないのが特徴のスマートフォン用三脚です。脚部が自由に変形するので、足を曲げて巻く、挟むなど、さまざまな方法で設置することができます。雲台は前後・左右に可動するので、お好みの角度・位置で固定可能です。
材質 | – |
雲台タイプ | 自由雲台 |
耐荷重 | – |
高さ | 約10.7~約18.2cm |
重さ | 三脚:約0.114kg スマートフォンホルダー:約0.024kg |
ロック方式 | フレキシブルタイプ |
三脚を使って撮影してみよう
カメラを取り付けることで、手ブレを抑えたり構図を固定できる三脚。
一眼レフやミラーレスを使っているカメラマンは、アルミ製の三脚から始めるのがおすすめです。撮影スタイルや用途に合わせて、自分にぴったりな三脚を見つけてみてください。