不用品回収業者に依頼する際の、悪質な業者によるトラブルが多発しています。無料回収を謳いながら高額請求されたり、不法投棄によって責任を追及されたりすることなどです。
トラブルを避けるためには、信頼できる不用品回収業者を選びましょう。この記事では、危険な業者の特徴や安全な業者の見分け方や、トラブルを防ぐためのポイントを詳しく解説します。適切な業者選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
不用品回収業者の危険なトラブル事例

不用品回収業者に依頼する際、業者による悪質な行為が問題となることがあります。主なトラブルの事例としては、次のとおりです。
- 無料回収のはずが高額請求された
- 見積もりと異なる金額を請求された
- 回収した不用品が不法投棄された
- 依頼していないものまで回収された
- 家財や貴重品が盗まれた
無料回収のはずが高額請求された
広告やチラシで「無料回収」と謳っていた回収業者に依頼したのに、実際に支払うときに予想外の高額な請求を受けることがあります。「無料で回収」と言われた品物が少量の場合に運搬費用が高額になったり、支払いを断ると威圧的な態度や脅迫を受けたりすることもあります。
消費者の法的な知識の不足の影響で、不当に請求されることが多いです。被害を防ぐためには信頼できる業者を選び、事前に詳細な見積もりを取って契約内容を明確にしておきましょう。
見積もりと異なる金額を請求された

見積もりの金額より、大幅に高い金額を請求されるトラブルに遭遇する利用者も多くいます。意図的に低い見積もりを出し、作業後に追加料金を請求する手口です。見積もりの内訳が不明確なため料金の交渉も難航し、最終的には支払いを強要されることもあります。
料金支払いのトラブルを避けるには、契約前に見積もりの詳細を良く確認し、追加料金の発生条件まで明確にしておきましょう。記載内容に納得したうえで契約を進めることが大事です。
回収した不用品が不法投棄された
業者が回収した不用品を不法投棄されたことが発覚するケースもあります。不法投棄は環境汚染を引き起こす可能性があります。行政や地域住民に多大な迷惑になるだけでなく、依頼者も法律違反で罰則が科せられることがあるので注意が必要です。
不法投棄のリスクを避けるには、信頼できる業者を選ぶのが第一です。許可証を持つ業者か、信頼性を事前に確認しておきましょう。
依頼していないものまで回収された

気づかないうちに、依頼してない家具や家電製品などが回収されるケースもあります。勝手に家の中に入って、必要な物品や個人情報が含まれる書類やデータを持ち去られることもあります。
現場の確認が不十分だったり、口頭でのやり取りだけで契約を進めたりした場合に起こりやすいトラブルです。契約書を詳細に確認し、必要なものには「回収対象外」の札をつけるなどして、明確な指示を出しましょう。悪質な業者は契約内容を無視して勝手に回収を行いますので、信頼できる業者を選ぶことも大切です。
家財や貴重品が盗まれた
不用品回収業者に家財や貴重品を盗まれることもあります。貴重品の確認をせずに作業を進められ、不用品と一緒に持ち去られるケースなどです。作業員が家の中に入り込んで盗難を働き、作業後になくなっていることに気がつくこともあります。
クレームを申し立てても契約書に責任を負わない旨が記載されていたり、そもそもまったく対応しようとしなかったりします。対策としては、貴重品は事前に安全な場所に移動し、口コミや評判を確認して信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
危険な不用品回収業者の特徴

不用品回収業者とのトラブルを防ぐために、危険な業者の特徴を理解しておきましょう。危険な不用品回収業者の共通する危険性を知り、安全な業者選びの参考にしてください。危険だと考えられる業者の特徴は、次のとおりです。
- 無料回収を強調している
- 許可証を持っていない
- 会社の住所や連絡先がわからない
- 曖昧な見積もりをしている
- スピーカーを使って巡回している
無料回収を強調している
「無料回収」を強調する業者には注意が必要です。広告やチラシで「無料」と大々的に宣伝している場合、実際には高額な追加料金を請求されることが多々あります。無料と説明されたのに、後から「特別な作業が必要だった」と高額な追加料金を請求されるケースです。
無料回収を謳う業者は不法投棄を行ったり、個人情報を収集して詐欺に利用したりすることがあり、信頼性に欠けます。事前に詳細な見積もりが確認できる、信頼性のある業者を選びましょう。
許可証を持っていない

許可証を持たない不用品回収業者は注意が必要です。適切な処理を行わない可能性が高く、不法投棄などの問題を引き起こすリスクがあります。業者に依頼する際に、必ず確認したい許可証は次のとおりです。
- 古物商許可証
- 一般廃棄物収集運搬許可
- 産業廃棄物収集運搬許可
古物許可証がない業者は、適切なリサイクルや処理を行わない可能性があります。一般廃棄物収集運搬許可は、一般廃棄物を適切に収集・運搬するために必要です。産業廃棄物収集運搬許可は、産業廃棄物を扱う場合に必要です。許可証がない業者は不法投棄などの違法行為に関与する可能性があります。
環境を汚染したり法的トラブルに巻き込まれたりしないためにも、許可証を掲示しない業者は避けましょう。信頼できる業者は、許可証の番号や有効期限を公開し、許可証のコピーを見せてくれます。
会社の住所や連絡先がわからない
会社の住所や連絡先がはっきりしない業者は注意しましょう。信頼できる業者は、公式サイトや名刺に住所や電話番号が明示されています。連絡先がわからないと、トラブルの際に連絡が取れず解決できない可能性があります。
連絡先が携帯電話のみの業者は一時的な存在の可能性があり、顧客対応やアフターサービスが不十分になりがちです。携帯電話番号は簡単に連絡先を変えられるリスクもあります。安全な業者を選ぶためには、事前に業者の連絡先をしっかり確認し、信頼性を確保しましょう。
曖昧な見積もりをしている

具体的な費用の内訳を示さない、曖昧な見積もりをする業者は後から思わぬ追加料金を請求されることがあるので注意が必要です。作業内容が具体的に記載されていない、不明瞭な見積もりを口頭で出し、追加料金の内容も説明しないことがあります。
不用品回収業者を選ぶ際は、すべての費用を明確に示した見積もり書を発行してくれる業者を選びましょう。
スピーカーを使って巡回している
スピーカーを使って大音量で宣伝しながら巡回している業者も多いですが、実は危険です。連絡先や会社名が不明確なまま、突然現れてアポイントなしに回収を提案し、即決を迫られます。プライバシーやセキュリティに配慮せず、法令を遵守していない場合もありますので利用は避けましょう。
不用品回収業者に安心して依頼するなら巡回型ではなく、事前に予約を行える連絡手段や説明がしっかりした業者を選びましょう。
安全な不用品回収業者の特徴

危険な不用品回収業者を避けて安全な業者に依頼するために、以下の安全な業者の特徴を押さえておきましょう。
- 許可証を持っている
- 詳細な見積もりをしてくれる
- 口コミや評価が良い
- 会社の連絡先や住所が確認できる
- 追加料金の有無が明確に記載されている
許可証を持っている
不用品回収業者は、必ず許可証を所持している業者を選びましょう。許可証がある業者は、法令を遵守しているので安心です。自社の公式サイトに、許可証の情報を掲載していることも多いです。種類や許可番号、発行日、有効期限、会社名、代表者名などが記載されているページがあり、誰でもオンラインで確認できます。
業者の事務所には、許可証の原本やコピーが掲示されていることもあります。許可証がある業者は信頼性が高く、トラブルになるリスクも低いです。
詳細な見積もりをしてくれる

信頼できる不用品回収業者は、詳細な見積もりを提示します。現地での正確な状況を確認し、作業内容や費用の内訳が明確に記載された見積もりを出してくれます。見積もり金額に対する詳細な説明があるため、後から突然料金を変更しないことも保証されます。
追加料金が発生する場合には、理由と金額を事前に説明してくれるので安心です。見積もり書を発行しない業者や、口頭での見積もりだけで済ませようとする業者は避けましょう。予期しない追加料金が発生するのを防ぐポイントです。
口コミや評価が良い
口コミの評価が良い不用品回収業者は安心です。過去に依頼した顧客から高い評価を受けている業者は、信頼性が高いといえます。インターネット上の口コミサイトやSNSを活用して、業者の評判を確認しましょう。
実際に利用した人の体験談のため、業者の対応やサービスの質も把握できます。迅速かつ丁寧な対応であることやトラブルが少なく信頼できる業者が見つけられるので、積極的に活用しましょう。
会社の連絡先や住所が確認できる

安全な不用品回収業者の条件として、会社の連絡先や住所が明確に確認できることは必須です。業者の公式サイトやパンフレットなどに、正式な住所や電話番号、メールアドレスが明記されているか確認しましょう。会社の所在地が地図で示されている業者は、実際の場所が把握しやすいので安心です。
連絡先が携帯電話番号しかなかったり、住所が存在しない場所に設定されていたりする業者は避けましょう。連絡先がしっかり示されている業者は、トラブルの際も迅速に対応してもらえます。
追加料金の有無が明確に記載されている
信頼できる不用品回収業者は、追加料金の有無が明確に記載されています。契約書や見積書に追加料金が発生する条件や金額がしっかり記載され、事前に追加料金についての説明があるかも確認しましょう。
公式サイトやパンフレットにも追加料金について掲載されている業者も、安心して依頼できます。予期せぬ追加費用の発生を防ぐためにも、追加料金の説明が曖昧な業者は避けましょう。
危険な不用品回収業者を避けるためのポイント

危険な不用品業者を避け、トラブルを防ぐために、次のようなポイントに注意して業者を選びましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 過去の実績や評価を確認する
- 許可証を持っている業者を選ぶ
- 問い合わせの対応が良い業者を選ぶ
- 料金体系が明確な業者を選ぶ
複数の業者から見積もりを取る
不用品回収業者を選ぶ際は、1社だけ見て決めるのではなく複数の業者から見積もりを取りましょう。料金の相場も把握できますし、価格以外にもサービスの質や信頼性も総合的に判断できます。不当に高額な料金を請求されるリスクも避けられます。
複数の業者から見積もりを取ることで、対応やサービス内容を比較でき、信頼できる業者を選ぶ材料が増えることもメリットです。
過去の実績や評価を確認する

口コミサイトやSNSなどから業者の過去の実績や評価を確認しておくと、信頼できる不用品回収業者を選ぶのに役立ちます。業者の公式サイトやブログに、レビューが掲載されていることもあるので参考にしましょう。
過去の施工事例や実績は、業者の経験や対応力、信頼性を確認できます。友人や知人が不用品回収業者を利用したことがある場合は、感想を聞いたり紹介をしてもらったりするのも良いです。
許可証を持っている業者を選ぶ
不用品回収業者を選ぶ際には、必ず許可証の有無を確認しましょう。一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集運搬業の許可証を持っている業者は、法的に認められており信頼できます。許可証の内容が依頼する作業に適しているか、有効期限が切れてないかも確認が必要です。
業者の公式サイトや事務所でも、許可証を確認できます。依頼する際は不用品回収時に許可証の掲示を求め、心配な場合は番号を役所や関連機関に問い合わせて確認しましょう。
問い合わせの対応が良い業者を選ぶ

問い合わせに気持ち良く対応してくれる業者は信頼できます。次のような対応です。
- 対応が迅速で質問に丁寧に答えてくれる
- 言葉遣いや態度が良い
- 見積もりや契約内容についてきちんと説明してくれる
- しつこく営業しない
- 連絡手段が複数あり、対応時間もはっきりしている
問い合わせの対応に違和感を感じる業者は避けましょう。顧客の要望をきちんと聞き、質問に丁寧な言葉遣いで答えてくれて、見積もりや契約内容を誠実に説明してくれる業者は安心です。
問い合わせの際にしつこく営業をかけるような業者も、トラブルになりやすいです。電話やメール、チャットなど連絡手段が複数あり、対応時間が明確な業者やクレームの対応が迅速で誠実な業者は信頼できます。
料金体系が明確な業者を選ぶ
料金体系がはっきりした業者は、安心して不用品回収を依頼するための必須条件です。料金プランが明確ならば、事前に大まかな費用を把握できます。予想外の請求金額でトラブルにならないためにも、追加料金の発生条件が明記されている業者を選びましょう。
依頼する際は、見積もり書や契約書を必ず受け取り、サービス内容と料金が一致しているか確認しましょう。請求書が明確で一般の人にも理解しやすい形式ならば、後からトラブルになりにくいです。
まとめ

不用品回収業者の中には、不当な追加料金を要求したり必要なものまで回収してしまったりする業者もあります。家財や貴重品を盗んだと疑われるような、危険な業者も存在するので注意が必要です。
不用品回収を依頼する際は、優良な業者の特徴を押さえておきましょう。許可証を持っているか、連絡先がはっきりしているかなどを確認するのは必須です。見積もりは複数の業者から取って、過去の実績や口コミを確認しておくと料金の目安や評判がわかります。
危険な不用品回収業者とのトラブルを避けるためにも、安全な業者の特徴を押さえ、安心して気持ち良く利用できるよう準備しておきましょう。