安定感のある写真を撮れる三分割構図。
この記事では、三分割構図について撮り方や作例写真を交えてご紹介します。
ほかの構図については以下の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
三分割構図とは
三分割構図とは、写真を縦と横に三分割し、その交点や線上に被写体を配置する構図です。
収まりのよい、安定感がある写真を撮影できる構図であり、見る人に安心感を与えます。
簡単な構図のため初心者でも挑戦しやすく、バランスの整ったきれいな写真が撮れるので、ぜひ活用してみましょう。
三分割構図の作例写真
三分割構図は、なにを撮るときにも使えるオールマイティな構図です。
おしゃれなテーブルフォトから動きのあるポートレートまで、さまざまなシーンで応用できます。
グラスを写真の左側に寄せ、くまの顔がちょうど分割線の交点となる位置に配置されています。
余白を多めに作ることで、自然な奥行きを感じられますね。
写真の右下に、猫が写っています。分割線を引くと、ちょうど交点となる位置です。
威嚇している猫を見て、「なにを見ているんだろう?」と感じませんでしたか?視線の先に余白を作ることで、写真に写っていない部分を見る人に想像させる効果があります。
縦で撮るときにも、三分割構図は効果的です。
分割線を引くと、ちょうど縦線の上にモデルの女性が配置されています。
後ろ姿のため表情は見えませんが、右上に広がっている桜に見とれている様子が伝わる写真です。三分割構図を上手に使いこなせば、ストーリー性のある写真も撮影できます。
こちらも縦で撮影した三分割構図の写真です。
写真の上部に広々と青空を入れることで、子どもがどこまでも走っていきそうな躍動感を演出しています。動きのある写真ですが、被写体と背景のバランスがよく、安定感もありますね。
観葉植物が、分割線の上にくるよう配置され、画面の端に寄せられています。
真ん中に配置するよりも圧迫感がなく、どこかおしゃれな雰囲気を感じませんか?
三分割構図は、日常の何気ないシーンを写す際にも取り入れやすい構図です。
三分割構図を撮影するときのポイント
三分割構図はさまざまなシーンで活用できる便利な構図です。
以下のポイントを意識することで、より美しく、味のある写真に仕上がります。
- 水平・垂直を意識する
- グリット線を活用する
- どこに余白を作るかを工夫する
まず、写真は水平・垂直を意識し、被写体が傾かないよう気を付けて撮りましょう。慣れないうちは、グリッド線を活用すると、簡単にきれいな写真が撮れます。
グリッド線に沿って撮影することで水平・垂直がとれ、どこに被写体を配置するとよいのかが分かります。デジタル一眼カメラでもグリッド線を表示できる機種もあるので、活用すると良いでしょう。
また、余白をうまく使うと味のある写真に仕上がります。
上記で触れた作例のように、被写体の視線の先に余白を設けることで行動や感情を表現でき、ストーリー性のある写真が撮影可能です。どこに余白を作るかによって写真の表現が大きく変わるため、表現したい被写体に合わせて余白の位置や範囲を決めるとよいでしょう。
三分割構図で写真を撮ってみよう
三分割構図を覚えると、写真がぐんと上手くなります。
どんなシーンでも取り入れやすく、応用も利く万能な構図なので、「どうやって撮ればいいのか分からない……」と迷ったときには、三分割構図で撮影するのがおすすめです。