カメラ初心者が「撮るものがない」と悩んだときの解決策3つ

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一眼レフカメラを持っている方のなかには、「何を撮ったらいいかわからない」「撮りたいものがない」なんて考えているひとがいるでしょう。

実際、これを書いている僕も「別に撮りたいものがないし……」と、数か月間カメラを防湿庫に閉じ込めていたことがあります。しかし、今となっては撮りたいものだらけでウズウズしている状態です。

そこで今回は、撮りたいものを見つけるヒントをご紹介します。この記事を読んだあなたがスランプを脱出するきっかけになれば幸いです。

目次

撮りたいものがない状態とは?

カメラ初心者がひとえに「撮りたいものがない」といっても、その状態はさまざまです。そのなかでも大きく分けると、

  • 何を撮ったらいいのかわからない
  • 自分が上手に撮れるものがない

この2つが原因だと僕は感じています。

ひとつめが、何を撮ったらいいかわからない。写真には風景や人物などたくさんの被写体がありますが、自分にとってピンとくる被写体がないから、「撮りたいものがない」と考えるわけです。

そしてもうひとつ、自分が上手に撮れるものがない。世の中には素敵な写真を撮るカメラマンがたくさんいます。そんなすごい方たちと比べると、同じものを被写体にしているはずなのに見劣りしてしまうんですよね。

出来の悪い写真を撮るくらいなら……と躊躇してしまうために、撮りたいもの対象から外れて「撮りたいものがない」という思考に陥っていきます。

撮りたいものを見つけるためのヒント

撮りたいものがない原因はさまざまですが、そんな症状に陥りがちなカメラ初心者のために、撮りたいものを見つけるヒントを考えてみました。

僕が実際にやって効果のあったものをご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

SNSで好きな写真を集める

どの被写体もピンとこなくて撮りたいものがないという方は、SNSでカメラマンが投稿している写真を見てみましょう。

そして、数え切れないほどある写真のなかで「この写真なんか素敵だな」と思ったものを保存します。20~30枚くらい保存したら、カメラロールを見てください。おそらく何かしらの共通点があるはずです。

その写真こそが、あなたの撮りたいものです。カメラロールに保存された写真は、あなたが魅力的だと感じたもの。つまり撮りたいものに近いイメージを持っていると考えられるでしょう。

ちなみに僕は「美味しそうなご飯」と「かわいい女の子」ばかり保存していました。自分でもビックリするくらい本能に忠実ですね。

上手い写真を撮ろうとしない

自分の撮る写真に自信をなくしてしまうタイプは、上手い写真を撮ろうとしない意識が大切です。シャッターを切る手が止まってしまうと、次のシャッターを押すハードルがどんどん上がってしまいます。

これは持論ですが、商業フォトグラファー以外の写真は自己満足の世界です。

自分が撮りたいと感じたものを好きなように撮ればいいし、下手な写真が許せないなら設定や構図を勉強して納得できる写真を撮ればいいだけ。

写真の上手さは、積み重ねたシャッターの数で決まります。自撮り慣れしているひとは、自分の盛り方や加工技術が優れていますよね。でも自撮りしなければ、盛れる角度や加工のやり方はわからないままです。

フィルムカメラだと難しいかもしれませんが、デジタルカメラなら何度シャッターを切っても無駄になるものはありません。恐れずにどんどん写真を撮ってみましょう。

映えないものでも撮影する

日常的な景色で撮りたいものがないという方のなかには、インスタ映え症候群がいるかもしれません。

このインスタ映え症候群は完全な造語ですが、インスタ映えを気にしすぎることで撮りたいものが限定されてしまうという症状があります。SNSでいいねをもらうために写真を撮っている方は要注意です。別に悪いことではないですが……

そんなインスタ映え症候群の自覚がある場合は、カメラを持って近所を散歩してみましょう。道端の雑草、消えかけた街頭、ひび割れたアスファルト、普段から目にしている何気ない日常にもフォトスポットはたくさんあります。

自分が小学生の頃によく遊んだ公園や通学路を散歩すると、エモい気分になれるのでおすすめです。

撮った写真を公開してみよう

写真を撮ることへのモチベーション維持には、SNSが適しています。ちょっとした工夫は必要ですが、自分が撮影した写真に対していいねやコメントが付くと嬉しいですよね。

自分では失敗だと思っていた写真が、他人の目を通すことで思わぬ評価を得られることも珍しくありません。

褒められると写真を撮ることへ対するモチベーションが上がり、次の写真を撮りにいきたいと思えるようになるはず。そうなったらもう「撮りたいものがない」なんて生活とはオサラバです。

さらにほかのカメラマンが撮った写真も見られるため、どんな写真を撮ったらいいのか参考にもなります。良いこと尽くめですね。

撮りたいものは無理に見つけなくていい

ここまで写真が撮りたくなるようなヒントを解説してきましたが、無理に撮りたいものを見つけることはないでしょう。

「せっかく高いカメラを買ったから」

「何か撮らないともったいないから」

と、苦し紛れに写真を撮っていても楽しくないし、続かないのは明白です。期限が定められているわけではないので、気が向いたら写真を撮るくらいでいいと思います。

わざわざ大きくて重たいカメラを持ち歩かなくても、スマートフォンで簡単に写真が撮れる時代です。無理をせずに「なんか撮りたいな」という気持ちが湧いてくるまで、カメラは防湿庫へしまっておくのも良いでしょう。

気の赴くままに楽しもう

撮りたいものがないと思っているひとは、魅力的な被写体を見つける能力を忘れてしまっただけだと考えています。

「忘れてしまった」という言い方をしたのは、子どもの頃なら誰もが持っていた好奇心や興味を、大人になったことで失うからです。ヒトは体が成長する一方で、心の豊かさが失われていくもの。そうなってしまっては被写体もそう見つかりません。

何を魅力的に感じるかは人それぞれですが、五感をフル動員してまわりにあるものすべてに注意を向けてみてください。子ども心を思い出せれば、撮りたいものを見つけるきっかけになるでしょう。

そこには今まで気が付かなかった、目にも留めなかったような被写体が待ち構えているかもしれません。

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