長い期間カメラやレンズを使っていると、少しずつキズや汚れが付いていくもの。
蓄積したキズや汚れはカメラにダメージを与え、最終的には写真に影響が出たり、故障の原因になったりすることもあります。そうならないためには、カメラやレンズを定期的にお手入れする必要があるのです。
そこで今回は、100均ショップで売っているグッズを使ったお手入れ方法や、お手入れの頻度について解説します。
コスパ最強の100均グッズを紹介
カメラやレンズのお手入れに使用するのは、5つの100円グッズ。
- ブロアー
- ブラシ
- ウェットペーパー
- ドライペーパー
- クロス
消費税込みだと少しオーバーですが、およそワンコインですべて手に入ります。カメラやレンズは高価なので、リーズナブルにお手入れできるのはありがたいですよね。
正しいやり方でお手入れできれば、値段は関係なくしっかりとカメラ機材を守ることができます。
カメラ・レンズのお手入れ方法
カメラとレンズのお手入れは、大きく分けて7つのステップで行います。
- ブロアーで全体のホコリや砂を飛ばす
- ブラシでレンズ面を掃く
- ウェットシートでレンズを拭く
- ドライシートでレンズを拭く
- レンズの後ろ玉とカメラ本体の撮像素子を拭く
- カメラ・レンズのボディをウェットシートで拭く
基本的にはレンズ→カメラの順番にお手入れしますので、順序を追いながら見ていきましょう。
1. ブロアーで全体のホコリや砂を飛ばす
まずはレンズ面に付着したホコリや砂などの塵を、ブロアーで吹き飛ばします。
小さい塵はぴったりと付着して取れない可能性がありますが、ここでは目に見える大きな塵がいなくなればOKなので、シュッシュッと吹きましょう。
2. ブラシでレンズ面を掃く
ある程度の大きな塵を吹き飛ばしたら、次はブラシでレンズ面をやさしく掃きます。
最初にブロアーで大きな塵を飛ばしたのは、ブラシとの摩擦によってレンズに傷が付くことを避けるためなんですね。
コツとしては、レンズ面の中心から外側へ向かって、円を描くように掃きましょう。なぜなら、外側から中心へ向かうように掃くと、最後に塵が中心に集まってしまうからです。
3. ウェットシートでレンズを拭く
レンズ面に付着した塵を取り除いたら、ウェットシートで拭きます。
ここでもブラシと同様に、中心から外側へ向けて、円を描くように拭きましょう。強い力は必要ないので、やさしく撫でるようなタッチを心がけてください。
4. ドライシートでレンズを拭く
水拭きのあとは、乾拭きが掃除の鉄則。ウェットシートの水分を吸収するように、ドライシートでレンズを拭きます。
拭き方は同様に中心から外側へ、円を描くように拭きましょう。
ドライシートで拭いたあとに、微細なホコリが見えるようであれば、ブロアーで吹いてあげてください。
5. レンズの後玉とカメラ本体の撮像素子を拭く
レンズには、被写体に近い側の前玉と、カメラに近い側の後玉があります。先ほどまでのステップで前玉のお手入れをしたので、次は後玉のお手入れをします。
レンズをお手入れしている間は、カメラ本体にキャップを被せて極力ホコリが入らないようにしましょう。
後ろ玉のお手入れといっても、レンズ交換時を除くとほとんど外気に触れないので、ブロアーで軽く吹いてあげるだけでOKです。ブラシで擦ってしまうと反対にレンズ内部を傷付け、写りに影響が出てしまう可能性があります。
そしてレンズの後玉と接触するのが、カメラ本体の内側。レンズを外すと映像素子と呼ばれる部分が見えます。こちらもブロアーで軽く吹くだけでOKです。
6. カメラ・レンズボディをウェットシートで拭く
最後にカメラとレンズのボディに付着した塵や皮脂汚れを、ウェットシートで拭きます。
液晶モニター部分はもちろん、見落としがちな底面やグリップの内側など余すところなく拭いてあげてください。
まるで新品同様の輝きが戻ってくることでしょう。
カメラやレンズのお手入れ頻度は「毎回」がベスト
カメラやレンズをお手入れするタイミングや頻度ですが、旅行時にしか使わないひとと毎日使うひとでは汚れ具合も違いますよね。
ですので、「◯ヶ月に1回」と期間を定めるよりは、使用後に毎回行うのが望ましいです。塵や汚れが付着していると、それだけでダメージを受けますし、カビの原因にもなりかねません。
1回のお手入れは、慣れたら5分程度で終わります。大切なカメラを守るためにしっかりと行いましょう。
お手入れに便利なクリーニングキットがおすすめ
100均グッズはお手軽さと安さが魅力的。しかし、利便性を考えるとお手入れセットを購入するのがおすすめです。
Amazonに800円前後で販売されていて、消耗品のウェットシートが尽きない限り何度でもお手入れできるので、コスパ面を考えてもお得といえるでしょう。
カメラ・レンズのお手入れ後は防湿庫で保管
お手入れしたあとのカメラやレンズでも油断は禁物。高温多湿を避けた場所に保管しておきましょう。
おすすめは湿度管理を自動で行う防湿庫です。
ネットショップでも簡単に探せるので、写真を撮るひとは1人1台持っておいて損はしません。
大切なカメラをしっかり守って長く使おう
今回は100均グッズでできるカメラのお手入れ方法や頻度について解説しました。撮影することが楽しくつい後回しにしがちなお手入れですが、大切なカメラを長く使う上では重要なことです。
どうしても自分でお手入れするのが怖いという方は、メーカーや専門店でメンテナンスする方法もあります。
今後も撮影を楽しむために、愛用しているカメラのお手入れはしっかりと行うようにしたいですね!