画角の対角線を意識することで、写真に奥行きや広がりを出せる対角線構図。
この記事では、対角線構図について、撮り方や作例写真を交えてご紹介します。
ほかの構図については、以下の記事で解説しているので気になる方はチェックしてみてください。
対角線構図とは
対角線構図とは、画面の対角線上に被写体を並べる構図です。
写真に奥行きと広がりを出す効果があります。撮影の方法はとても簡単。画面に1本の対角線をイメージするだけです。
対角線構図を上手く活用すれば、センスのある写真が撮れます。
ぱっとしない写真から抜け出したい初心者におすすめの構図です。
対角線構図の作例写真
対角線構図は日常のあらゆるシーンで活用できます。
おすすめシーンを5つ紹介します。
上記の写真の場合は、対角線構図をつくる被写体が2つあります。
1つ目は道、2つ目は柵。画面の対角へ伸びるような配置です。道と柵の対角線構図が、写真に奥行きと広がりを持たせています。
迫力を出したいときにも対角線構図です。
上記の写真の場合は、波が主役です。奥はおだやかな波が広がり、手前には強い水しぶき。写真にメリハリが付き、波の迫力を一層際立たせます。
対角線構図は、綺麗に並べられた商品をバランスよく撮影するのにおすすめです。
画面に対して被写体をななめに配置。立体感が出ることで、商品の細部まで確認できます。
メインの被写体以外で対角線を作るパターンもおすすめです。
上記の写真の場合は、メインのグラスは正面から撮影。画面奥へと伸びていくテーブルを対角線として利用します。
正面から撮影するよりも、目を引く写真になります。
おしゃれなカフェや部屋を撮影するときに「もっと広く撮りたい」と思ったことはありませんか?
上記の写真の場合は、テーブルや椅子、床、天井など複数の被写体で対角線を表現しています。
対角線が写真に奥行きを与え、広い空間に見えるのです。
対角線構図を撮影するポイント
- 画面に対角線を作る
- 被写体の位置を調整する
- カメラを傾けすぎない
画面に対角線を作るには、カメラの向きが重要です。
正面からの撮影だけでは、対角線がない場合があります。側面や上、斜めなど、さまざまな向きから被写体を撮影すると対角線が作れます。
また、被写体の位置も重要です。
どの向きから撮影しても綺麗な対角線がないときは、テーブルに置いたり、他の被写体とセットにしたりすると、対角線が作れます。
対角線を作ることにこだわると、カメラを傾けがちです。不自然な対角線は写真のバランスを崩します。カメラは水平よりに構えるのがおすすめです。
対角線構図で写真を撮ってみよう
構図を知ることは、写真上達の近道。対角線構図はそのうちの一つです。
写真に奥行きや広がり、迫力がほしいときがチャンス。あなたの日常を、対角線構図が素敵に切り取ります。