被写体を副題で囲うことで絵画のような演出ができる額縁構図。
この記事では、額縁構図について撮り方や作例写真を交えてご紹介します。
ほかの構図については以下の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
額縁構図とは
額縁構図とは、被写体を額縁で囲んでいるような構図です。
視線が被写体へ誘導される効果や奥行きや立体感を演出する効果があり、生き生きとした写真になります。
額縁構図で撮ることで、何気ないワンシーンもおしゃれに見え、プロのような写真が撮れます。
額縁構図の作例写真
ポートレート・風景・建物など、額縁構図はどんなシーンでも使える、汎用性の高い構図です。
バラ園を散歩する女性の写真です。
写真の端が、バラの葉っぱで縁どられています。周りを濃い緑色で囲むことで、女性の真っ白な洋服がより引き立てられていますね。
花嫁の周りを、植物で縁どった写真です。
完ぺきな四角や円形の縁を作らなくても、被写体の周りをなんとなく縁どっていればOKです。色鮮やかな植物で写真全体を囲むと、一気に華やかな雰囲気になりますね。
また、手前に大きなボケを入れると、立体感も生まれます。
お寺の窓枠を生かした額縁構図です。美しく染まった紅葉が印象的ですね。
縦と横に入った黒い線が、写真全体をグッと引き締めています。室内は暗く厳かな雰囲気でありながら、窓の外は鮮やかな紅色という対比が、幻想的な空気が漂う一枚です。
スマートフォンの画面を使って、額縁を作る方法もあります。
あえて画面に写ったお花を撮ることで、ミニマルな世界を覗き込んでいるような気分になりませんか?額縁構図で撮影すると、ありきたりな風景がこだわりを感じるおしゃれな写真に早変わりします。
フォトフレームを使用した写真です。これぞまさに「額縁」ですね。
フレームを写真内に収めずにあえて見切れさせることで、遠近感が強調され、奥行きを感じられる一枚に仕上がります。
額縁構図を撮影するポイント
- 身近なものを活用する
- 被写体に対して距離をとって構図を探す
- ボケを利用する
「額縁」に明確な定義はなく、被写体の周りを縁どっていればなんでもOKです。
スマートフォンやフォトフレーム、植物など、身近なものを使って額縁を作るとよいでしょう。
また、被写体から少し距離をとり、目の前の景色全体をよく見渡すと、きれいな構図が見つかりやすくなります。被写体から一歩引いて、ちょうどよく額縁になってくれそうな木や枝・花などがないか探してみてください。
さらに、被写体の周りをふんわりぼかすだけでも、額縁構図としての効果があります。ボケで被写体の周りを囲むと立体感が生まれ、存在感がアップしますよ。
額縁構図で写真を撮ってみよう
額縁構図は、日常の些細なシーンから大迫力の風景写真まで、どんなものにでも応用できる便利な構図です。
慣れるまでは、うまく額縁となる構図を探すのに苦戦するかもしれませんが、マスターできると写真がグンと上手に見えます。
「ありきたりな雰囲気を脱したい!」という人は、ぜひ額縁構図にチャレンジしてみてくださいね。