写真の中に三角形を意識した配置を行う三角構図は、奥行きや安定感を出せる効果があります。
この記事では、写真の三角構図について撮り方や作例写真を交えて解説します。
ほかの構図は以下の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
三角構図とは
三角構図とは、画面に三角形を作る構図です。
写真に奥行きを出したり、バランスを取ったりする効果があります。撮影の方法はとてもシンプル。被写体を三角形に配置するだけです。
綺麗な三角形を作る必要はありません。逆三角形や頂点が突き出た三角形も立派な三角構図です。
いろいろな三角構図をマスターすると、写真の表現の幅が広がります。
三角構図の作例写真
三角構図の代表的なパターンです。
手前から奥へと続く道の三角形は、奥行きを表現します。綺麗な三角形であるほど、写真に整った印象を与えます。
高い建築物の三角構図は、画面の上部へと突き抜けるような三角形がおすすめです。
上記の写真の場合は、ビルが三角形を構成しています。三角形が立体感を生み出し、ビルに奥行きを与えます。
空を入れるように低い位置から撮影すると、より効果的です。
複数の被写体をバランス良く配置したいときも三角構図を使います。
上記の写真の場合は、複数の被写体で三角形を作るパターン。手前にある食べ物と飲み物、奥にあるコップで三角形を作っています。
画面に三角形ができると、構図のバランスが良くなります。
おしゃれな写真を撮りたいときは、三角形の配置がおすすめです。
逆三角形の三角構図は、目立たせたい被写体が決まっているときに効果的です。
上記の写真の場合は、手前のカップケーキを頂点とし、奥の2つのお皿で逆三角形を表現しています。逆三角形に配置すると視線が手前に誘導され、メインの被写体を目立たせます。
画面に対してまっすぐではない三角形も三角構図です。
上記の写真の場合は、画面左奥に向けて三角形が構成されています。それでも綺麗な三角形のときと効果は同じです。奥行きや、バランスの取れた写真が撮れます。
三角構図を撮影するポイント
- 三角形の形は自由
- さまざまな角度から撮影する
- 複数の被写体で三角形を作る
三角形の形は自由です。
正三角形や逆三角形、二等辺三角形など形にこだわる必要はありません。
三角形を作るには、被写体をさまざまな角度から撮影することが大切です。
正面から見ると綺麗な三角形も、下から撮影すると上に突き抜けるような三角形になり、写真の印象に変化が出ます。「この三角形バランスが良いな」と思った角度の撮影がおすすめです。
一つの被写体で三角形がみつからないときは、複数の被写体と組み合わせます。線のある被写体でなくても良いです。「三角形に配置されているな」と思った配置は立派な三角構図です。
三角構図で写真を撮ってみよう
三角構図を活用すれば、写真の世界が広がります。
難しいことを考える必要はありません。三角構図の基本は三角形を作るだけです。どんな三角形にするかは自分次第。あなただけの三角形で写真を表現してみませんか?