「カメラを買ってみたけど、上手な写真が撮れない…」
「もっと上達してSNSでいいねを貰える写真が撮りたい!」
「カメラが上達する練習方法って何?」
カメラを始めたばかりの初心者でも、基本をしっかり押さえればすぐに上達できます。しかし、何をどこから始めれば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。
筆者がおすすめする上達方法は、以下の通りです。
- カメラの基本操作を覚える
- 好きなフォトグラファーの写真を観察する
- 真似をしながら写真を撮りまくる
この記事では、カメラの上達に欠かせない基本操作やテクニック、そして継続的に上達するためのポイントについて詳しく解説します。写真が上手くなりたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
カメラの上達に欠かせない基本操作
カメラを上達させるためには、まずは基本的な操作を理解することが重要です。
カメラの設定は複雑に思えるかもしれませんが、基本を押さえれば簡単にコントロールできるようになります。ここでは、写真を撮る上で重要な3つの設定を解説します。
F値(絞り値)
F値(絞り値)は、レンズを通る光の量をコントロールするための設定です。
カメラの絞りを開けることで、背景がぼけた写真を撮ることができます。逆に、絞りを閉じることで、風景写真など全体的にピントが合った写真を撮ることができます。F値が低いほど背景がぼけ、高いほど全体にピントが合います。
例えば、ポートレート撮影では、被写体を引き立たせるためにF値を低く設定し、背景をぼかすことが一般的です。風景写真では、F値を高く設定して細部までクリアに写すことが求められます。F値の設定を理解することで、表現の幅が大きく広がります。
初心者の方は、まずF値を調整しながら、どのように写真の見え方が変わるかを試してみると良いでしょう。何度も繰り返すことで、自分の好みの写真スタイルが見えてきます。
シャッタースピード
シャッタースピードは、カメラがどのくらいの時間、光を取り込むかを決める設定です。
速いシャッタースピードは動きを止めて鮮明な写真を撮影するのに適しており、遅いシャッタースピードは光の量を増やし、動きのある被写体をブレさせることでダイナミックな表現が可能です。
たとえば、スポーツ撮影や動物の撮影では、シャッタースピードを速くして動きを止めることで鮮明な写真を撮ります。一方で、夜景撮影や星空撮影ではシャッタースピードを遅く設定し、光を多く取り込むことで幻想的な写真を撮ることができます。
シャッタースピードの調整に慣れることで、動きのある被写体でも適切な表現ができるようになります。初心者の方はまず、動きの速い被写体と静止した被写体で異なるシャッタースピードを試してみましょう。
ISO感度
ISO感度は、カメラがどのくらいの光を感知できるかを示す数値です。
ISO感度を高く設定すると、暗い場所でも明るい写真が撮れますが、その分ノイズ(ざらつき)が増えてしまうことがあります。逆に、ISO感度を低く設定すれば、ノイズの少ないクリアな写真が撮れますが、光量が足りないと暗く写ってしまうことがあります。
一般的に、日中や光量が十分な場所ではISO感度を低めに設定し、夜間や暗い室内では高めに設定するのが基本です。初めての方は、光の状況に応じてISO感度を調整し、適切な露出を得る方法を練習してみましょう。
ISO感度の設定に慣れてくると、暗い場所でもより鮮明な写真を撮れるようになります。ノイズが出るかどうかを確認しながら、最適な設定を見つけるのがポイントです。
被写界深度の理解がカメラの上達への近道
カメラ初心者が上達する上で最初にあたる壁はピントを合わせられない問題です。ピント合わせには、被写界深度が大きくかかわっています。被写界深度とは、ピントが合って見える範囲のことを指しており、先ほど解説したF値と、焦点距離、被写体との距離などが影響しています。
例えば、F値を低くし、被写体に近づくと背景を大きくぼかすことができます。逆に、F値を高くして広い範囲にピントを合わせると、風景や建物などの詳細をくっきりと表現することができます。
この被写界深度を自由にコントロールできるようになると、撮りたい写真のイメージに合わせた表現が可能になります。
カメラを上達するために大切なこと
- とにかく写真を撮りまくる
- 写真の構図を意識する
- カメラ機材や撮影の設定にこだわりすぎない
- 好きなフォトグラファーの写真を見る
- SNSで発信して見てもらう
カメラの操作を覚えた上で、上達に欠かせない大切なことを解説します。
とにかく写真を撮りまくる
カメラのスキルを上げるためには、何よりもまず写真をたくさん撮ることが重要です。
どんなに知識を持っていても、実際に手を動かさなければ上達しません。毎日少しずつでも写真を撮る習慣をつけることで、少しずつカメラに慣れてきます。同じ被写体をさまざまな設定で撮影することで、自分の好みやスタイルが見えてくるはずです。
さらに、後で写真を見返すことで、何がうまくいったのか、どこを改善する必要があるのかを学べます。
写真の構図を意識する
写真を撮る際は、構図を意識することが重要です。
どんなにカメラの設定が完璧でも、構図が整っていないと写真全体がぼやけた印象になってしまいます。三分割法や対角線構図、シンメトリー構図など、基本的な構図のルールを覚えると、写真の見栄えがぐっと良くなります。
例えば、三分割法では、画面を縦横それぞれ三等分し、交わる点に被写体を配置することで、自然でバランスの取れた構図になります。対角線構図では、被写体を対角線上に配置することで、奥行きのある写真が撮れます。これらの構図を意識することで、写真の魅力が大きくアップします。
カメラ機材や撮影の設定にこだわりすぎない
カメラやレンズ、設定にこだわることも大切ですが、初心者のうちはそれに囚われすぎないことも重要です。機材の性能だけでなく、被写体や撮影する場面に合った工夫が写真の出来を左右します。高価な機材が無くても、良い写真を撮ることは十分に可能です。
また、設定を細かく調整することも大切ですが、まずは撮りたい写真のイメージをしっかり持ち、それに合わせて設定を変更しましょう。ときには、設定にこだわりすぎず直感的に撮影することも大切です。
好きなフォトグラファーの写真を見る
上達するためには、他のフォトグラファーの作品を見ることも大切です。
好きなフォトグラファーの写真をたくさん見ることで、構図や光の使い方、被写体の選び方など、学べることが多くあります。また、写真を見て「このような写真が撮りたい」と思うことで、自分の撮影スタイルが明確になるでしょう。
インターネットやSNS、写真集などで、自分が共感できる写真を積極的に探し、分析してみましょう。その中から新たなアイデアやインスピレーションを得ることができます。
SNSで発信して見てもらう
SNSは、撮った写真を発信し、他の人からのフィードバックを得る良い機会です。
InstagramやTwitterなどで作品を投稿することで、多くの人に見てもらい、感想やアドバイスをもらえます。また、他のフォトグラファーとの交流を通じて、新たな視点を得ることもできるでしょう。フィードバックを元に改善を重ねることで、自分のスキルが向上するだけでなく、モチベーションの維持にもつながります。
SNSを活用して、自分の成長を感じながら楽しんで写真を撮り続けましょう。
まずはカメラを持ち歩いて写真を撮るクセをつけよう
カメラを上達させるためには、日常的にカメラを持ち歩き、いつでも撮影できる状態にしておくことが大切です。普段の生活の中にも、写真に撮りたい瞬間やシーンがたくさんあります。その瞬間を逃さないためにも、カメラを持ち歩く習慣をつけましょう。
また、カメラを持ち歩くことで、撮影の機会が増えるだけでなく、写真を撮ること自体が自然と身についていきます。最初は意識的に持ち歩くところから、徐々にカメラが手放せないアイテムになるにつれて上達するはずです。