デジタルカメラには、いろいろな種類があります。
これからカメラを始めたいと考えている人の中には、「一眼レフ」や「ミラーレス」という言葉は知っていても、「何がどう違うの?」「どれが自分に合っているの?」と感じる人は多いでしょう。
撮影スタイルや撮りたい被写体によって適したカメラの種類があるため、よくわからない状態で選ぶと性能を生かしきれなかったり、使いづらさを感じたりと後悔するかもしれません。
この記事では、初心者が自分に合ったカメラを選べるように、カメラの種類と特徴を紹介します。
デジタルカメラの種類は大きく3つ
デジタルカメラの種類は、大きく分けて3つあります。
それぞれのカメラの特徴やメリット・デメリットについて解説するので、自分がどんな撮影スタイルでいきたいかを考えてみましょう!
一眼レフカメラ
- プロカメラマンが使っている
- 頑丈で壊れにくい
- どんな場面でも使用できる
プロカメラマンのカメラといえば、一眼レフカメラです。
結婚式や成人式の前撮り、スポーツ試合など、プロカメラマンのカメラを見てみるといずれも一眼レフカメラを使っているケースが多いです。
一眼レフカメラのメリット
なぜプロカメラマンが一眼レフカメラを使うのか?
それはどんな場面、どんなシーンでも安定した動作と綺麗な写真を撮ることができるからです。夏の炎天下、冬の雪山など、過酷な環境でも撮影ができるように設計されたモデルがそろっています。
一眼レフカメラのデメリット
頑丈に設計されているので、一眼レフカメラは重いです。
買ったころは写真欲がとても高く、どんなところへでもカメラを持っていきます。しかし、次第に「重いから持っていくの面倒だな」「スマホがあるから最低限の写真は撮れるからいいや」と、家に置いていくことが増え、せっかく一眼レフを買ったのに、使わなくなる原因になることも。
ミラーレス一眼カメラ
- 見たままの写真が撮れる
- 軽くて操作も簡単
- プロカメラマンも使い始めている
カメラ店や家電量販店などに行くといろいろなカメラが並んでいますが、人気上位はミラーレス一眼カメラが独占しています。
ミラーレス一眼カメラのメリット
ミラーレス一眼カメラが人気の理由は、簡単に綺麗な写真が撮れることです。
カメラで撮影するには、シャッタースピードや絞りなど、カメラの専門的な設定が必要です。ミラーレス一眼カメラは設定した値で撮れる写真が画面に表示されるので、スマホで写真を撮るのと同じ感覚で、より綺麗な写真が撮れます。
持ち運びも400〜600g程度のカメラが多く、ペットボトル1本を持ち歩く感覚で気楽に撮影を楽しめます。
プロカメラマンも結婚式、風景、商品撮影など、いろいろな現場でミラーレス一眼カメラを使い始めています。
ミラーレス一眼カメラのデメリット
ミラーレス一眼カメラが苦手とするのは0.1秒を競うような場面。
画面には今見ている現実の風景ではなく、カメラが処理をした映像が表示されています。この為、ほんの少しタイムラグが発生。大切なシャッターチャンスを逃してしまうことも。
そのため、オリンピックやプロ野球などの0.1秒を逃せない現場では、ミラーレス一眼カメラよりも一眼レフカメラの方が好まれます。とはいえ、一般的な写真撮影ではまったくといっていいほど影響はありません。
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いは?
一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いは、ミラーの有無です。
ミラーとはカメラに内蔵されている鏡のような物です。一眼レフカメラがミラーを通してリアルタイムの映像を見られるのに対し、ミラーレス一眼カメラはカメラで処理した映像を見ています。
一眼レフカメラ | ミラーレス一眼カメラ | |
---|---|---|
ミラーの有無 | あり | なし |
タイムラグ | なし | あり |
ボディサイズ | 大きい | 小さい |
重さ | 重い | 軽い |
耐久性 | ◎ | 〇 |
操作性 | やや難しい | 簡単 |
一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
- 片手で扱える
- どこにでも持ち運べる
- カメラの知識がなくても良い
コンパクトという名前の通り、とても小さいカメラです。
手のひらサイズが特徴で、カバンやポケットに入れて持ち運べるのが魅力的。
コンデジのメリット
旅先での記念撮影、お散歩でのちょっとした日常の記録におすすめです。スマホと同じようにポケットや鞄に入れて気軽に持ち運びができます。
荷物を持ちながら、子供を抱えながらでも写真を撮りたいときにさっと取り出し、撮影できます。
基本的にカメラが最適な明るさを設定するため、自分で細かい設定を気にする必要はありません。カメラの知識がなくてもいろいろな撮影を楽しめます。
旅先の風景や遠くにある建物もしっかりと撮影できるズーム機能や防水機能も充実。マリンスポーツやアウトドアで安心して使用できる機種もあります。
コンデジのデメリット
コンデジのデメリットとしては、細かい設定ができないところ。
一眼レフやミラーレスのように、もう少し暗く、明るく、背景のボケたふんわりした写真など、こだわりの1枚を撮るのは苦手。また、カメラの性能も一眼と比べるとやや低いです。
レンズの交換もできないため、「広角で撮りたい」「望遠で撮りたい」とシチュエーションが変わった場合はカメラ本体を買い換える必要があります。
レトロ感がおしゃれなフィルムカメラも
- こだわりの作品が撮れる
- 見た目がおしゃれ
- フィルムでしかできない表現がある
使い捨てカメラでもおなじみのフィルムを使用するカメラです。デジタルカメラの普及によって、現在ではフィルムカメラがあまり使われなくなりました。
しかし、フィルムカメラだからこその良さがあります。
1番の良さは後になってから写真を楽しめることです。フィルムカメラで撮った写真を見るためには、カメラ屋さんや特殊な環境で現像する作業が必要。撮った瞬間はどんな風に撮れているのか確認ができません。
一見するとデメリットにも感じます。しかし、現像されて写真として仕上がってくるまでのワクワク感や、フィルムにしかできないレトロな写真表現を楽しめるのはフィルムカメラならでは。
しかし、ランニングコストともいえるフィルム代は1本(約35枚)で1,000円前後と高く、マイナーなフィルムは生産中止品も多いです。一部のカメラマンの間で人気が再燃しているとはいえ、気軽に撮れないのが難点といえます。
初心者はミラーレス一眼カメラがおすすめ
いろいろなカメラを紹介しましたが、カメラ初心者におすすめの最初の1台はミラーレス一眼カメラです。
理由は操作が簡単で、撮影モードの機能も充実しているから。慣れてきたら自分でこだわりの設定をしてプロのような写真が撮れます。何気ない日常、大切な記念日、旅先の綺麗な景色、忘れたくない思い出の物などを綺麗に残してくれるでしょう。
これからの大切な瞬間を撮り逃すことがないようカメラを始めてみませんか?